客室乗務員CAに身長(背の高さ)が必要な理由

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キャビンアテンダントになるには、身長が必要だと思われています。

実際に、航空会社の応募資格に「身長の高さの規定」がある会社も多くあります。

なんで客室乗務員に身長、つまり、背の高さが必要なのかを、元客室乗務員の体験談を紹介します。

CAに身長が必要な理由

客室乗務員に身長が必要な理由は、言うまでもなく、

CA業務に「背の高さ」が必要だから。

実際にCAとして働いてみると、「背が高い方が、仕事が簡単にできるなー」と、思う場面はありました。

特に私は、最初に入社した航空会社が外資系のエミレーツ航空だったので、背の高い外国人クルーが多く居ました。

背の高い外国人クルー達が、簡単に頭上の物入を閉めていたり、ギャレーで上の方にしまってある物を、背伸びもせず、取り出しているのを見て、羨ましかったです。

具体的に、身長が高い方が、CAの仕事が楽だなと思った業務を紹介します。

ダントツはドア操作!

外資のCA時代に、業務で一番「身長が必要だな ..」と思ったのは、ドア操作

外資の時は、CAがBoeing777、エアバズ340などの大型機のドアを閉めていました。

ケータリングを積み終わって、ぽかんと開けられたままの飛行機のドアを閉めるのって、すんごい怖いんです!

落ちたら命にかかわります。涙

手足の長い外国人クルーは、余裕でドアに届いていましたが、私の身長ではギリギリ。

毎回恐怖を感じながら、ドアクローズしていました。動画と同じことをしていました↓

飛行機のドアを閉める時、片手は飛行機の内側についてる取っ手を握り、もう片方の手をのばしてドアをしめるのがルール。

身長が低いと、手が届きません。

手が届いても、ぴんぴんに伸ばしてると力が入りませんでした。

イメージしにくいかもしれませんが、飛行機のドアって、実はとっても高い場所に付いています。

旅行の際、飛行機に乗り込む時、ボーディングブリッジではなく、階段(タラップ)を上がって乗り込んだ経験のある人も多いと思います。

思いのほか、階段の数があったと思いませんか?あの上から落ちたら大けがしますよね。涙

ちなみにANAでは、ドアを閉めることも、開ける事もCAはしませんでした。

(緊急脱出の時はもちろんCAがあけます)

日系時代は、全てグランドスタッフさんが開けてくれました。

だから、日系は身長に厳しくないのかな?と想像してみたり・・・。

一方、外資の時は、毎便、CAが重た~~~いドアを開けたり、閉めたりしていました。汗

重たい【頭上の物入れ】を閉める時

CAとして働いて、何万回としたのが、頭上の物入を閉める作業。

hatrackやoverhead compartmentとよばれるstorageです。

お客様の機内持ち込みスーツケースがパンパンに入れられた物入を、離陸前にCA達が閉めて回ります。

身長が高い外人クルー達は、手の平の全体でペタリと余裕で触れて、背伸びをしないで両足を踏ん張って、閉める事ができます。

一方私は、、、

ストエージによっては、身長がギリギリなので、背伸びをして、かろうじて指先の第一関節だけ届くので、指先に念力を込めて閉めていました。

離着陸前【頭上の物入れ】が閉まってるか確認時

これも、大切な業務。

離着陸前には、必ず客室乗務員がキャビンやギャレーが安全に離着陸できる状況になっているかを確認します。

客室とギャレーが安全な状況になった事をパーサーに伝え、パーサーがそれを機長に報告してからしか、離着陸はできません。

この安全確認の中で、頭上の物入れが「適切に閉まってるか」の確認があります。

離着陸時に、上の物入が開いてしまうと、中からスーツケースが落ちてきて、お客様の頭を直撃します。特に離陸時には、重力の力で開きやすいので危険です。

一見閉まって見えても、実は開いていることがあるんです。

なので、触手確認が義務付けられていて、しっかりと手で押して確認します。

背の高いCAさん達は、歩きながら余裕で、手の平全体で、ぐっと物入れの扉を押して、確認できていました。

はい、わたくし160㎝CAはどうしてたかというと、、、、歩きながらでは、しっかり閉まってるかの確認はできません。特にBoeing777の内側。。。

安全確認の際は、私は座席下のステップに上って、しっかり閉まってるか確認していました。

ピンク色の矢印で示したのがステップ↓↓

ギャレーで、上のコンテナの物を出す時

CAになるには身長は何センチ必要?元CAが解説

長くなりましたが、私の中の、「語りたい欲」に火がついたので、語りつくそうと思います。

CA業務の中で、忙しい時間がミールサービス。。。。運動会を御想像下さい。

45分フライトでのミールサービスなんて、ミールトレイ配り終わった頃に、機長から爽やかな声で、「当機は目的地に向かって降下を始めました」とアナウンスが入るので、心の中で「嘘だろ!!今からコーヒー持って出るで」と、脳内がバグっていたのを思い出します。

話は戻って、、、

飛行機のギャレーには、あちこちに色々な備品が閉まってあります。

ギャレーでは、頭の上の高さにもコンテナが設置されています。

これがですね。。。背が高いと、簡単に届いて、仕事がサクサク進みます。

一方私は、背伸びしたって届かないので、踏み台が必要。

コンテナを一旦出して、その上に乗って、中の物と取り出してました。

まあ、その作業も、慣れると高速でできるようになりますが。

まとめ

客室乗務員になるために身長が必要なことは、知られていますが、

実際に飛行機の中で仕事をする際、どんな時に身長が高い方が便利だったかを、紹介しました。

CAになりたい人の参考になれば嬉しいです。

前の記事でも書いていますが、身長が低いからといって、諦める必要はないです。

エミレーツでもANAでも150センチ前後の客室乗務員さんは居ました。

アームリーチは身長に関係なく、届けばオーケーな試験項目ですし、国内の航空会社は外資に比べて身長へのこだわりが低い印象を受けました。

あなたの採用、不採用を決めるのは、ネット上の情報でも、予備校の情報でもなく、航空会社の面接官です。

不安な気持ちは痛いほどわかりますが、受ける前から諦めず、是非挑戦してみることをお勧めします^^

応援しています☆

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